萌ちゃんは面白くなかった?
あまり原作から外れることなくやっていましたし……
確かに私は漫画「無限の住人」のファンです。
漫画全30巻全て揃えるくらい……
「どれくらい原作を壊さずやれたか見定めてやろう」
という気持ちで映画に足を運んだのも事実です。
ですが、木村拓哉さんの渾身で打ち込んだ殺陣。
原作を出来る限り忠実に表現していた脚本。
どちらも良かったように思えます。
ただ、なんでしょう……キャラクター一人一人の世界がとても薄っぺらく感じたのです。
わたしは原作知らないからかも知れないんだけど、主役の万次さんとヒロインの凛ちゃん以外の人の生い立ちが、あんまり分らなかったような気がしたよぉ><
そのあたりに私は不満を感じたのです。
特に天津景久。
彼に対しての作り込みが足りてないように思えました。
確かにあれだと、単なる置いてきぼりになった寂しいラスボス?
万次はもっと泥臭い人間でして……
「この人必要だった?」
って、人がちょこちょこといたよねぇ(;^ω^)
そしたらコスプレイヤーの端くれとして、一言イイかな?
わたしは原作知らない派だから、話の内容とか演出とかは良かったと感じたんだけど
気に入らなかったことが一つだけあった!
なんかね、
「この作品のために作りました」
って感じで、生活感が全くないの><
あれじゃ、単なるコスプレだよぉ~(´Д`)
全体的のリアリティーに配慮した分だけ、主要人物の衣装が周りから浮いてましたね。
なんかね?
まぁ、アニメ・マンガ原作の邦画全体に言えることなんだけどね
どうして、そこを忠実再現するかな?
ハリウッドなんか、アメコミヒーローのコスチュームを実写するとき、実写向けにディテールを加えたり、Xメンじゃないけど、全く衣装を変えちゃったりするんだけど……
わたし、そういうのが原作ファンに対する配慮だと思うんだよね?
原作ファンって、実写自体やって欲しくないって思ってる人が大半だと思うの
だから、コスチュームだけ原作に忠実でも、別の役者さんがやってるってだけで、もうそれは別物!
だったら、その実写を新規で見る人のためにも
原作通りじゃなくて、”実写”ってものにあった衣装ってあると思うの!
確かに今の映画業界は”原作ファン”と”新規のお客様”、どちらも取り込もうと、欲張っている気がします。
だから、「二兎追うものは一兎をも得ず」になってる><
……あっ
でも、ストーリーは原作に忠実じゃないとダメだけどね(笑)
劇場映画『無限の住人』
キャスト
万次 - 木村拓哉
浅野凜 / 町 - 杉咲花
天津影久 - 福士蒼汰
尸良 - 市原隼人
乙橘槇絵 - 戸田恵梨香
黒衣鯖人 - 北村一輝
百琳 - 栗山千明
凶戴斗 - 満島真之介
司戸菱安 - 金子賢
八百比丘尼 - 山本陽子
偽一 - 北代高士
閑馬永空 - 市川海老蔵
吐鉤群 - 田中泯
伊羽研水 - 山崎努
スタッフ
原作 - 沙村広明「無限の住人」(講談社『月刊アフタヌーン』所載)
監督 - 三池崇史
脚本 - 大石哲也
音楽 - 遠藤浩二
主題歌 - MIYAVI「Live to Die Another Day -存在証明-」(UNIVERSAL MUSIC)